汚れなき子
- サスペンス5.0
- 涙活2.0
- 人間の怖さ5.0
汚れなき子はサスペンス好きにおすすめ
レナと呼ばれる女性が子どもと共に何者かによって監禁されている。
逃げ出すことに成功した女性はひき逃げに遭い、生死を彷徨う。
13年前に誘拐されたレナではないかと両親が慌てて会いに来るが、そこにいたのは娘のレナではなかった。
この女性は一体誰なのか、レナにそっくりなハンナという子どもが一緒に逃げてきていた。
続きが気になって止まらない
明らかに何者かによって監禁されていた女性と子どもたち。不穏な空気が醸し出されている監禁部屋とハンナの不可解な言動が気になる。
確実に何かがあり、レナは何者かにさらわれ監禁され子どもを産まされているのだが、事故にあったレナと名乗る女性は一体誰なのだろう。
一話で引き込まれ、最後まで一気に見てしまった。
最後まで見なければ、レナに何が起きて子どもたちは何の目的によって動いているのかが分からないようになっている。
ハンナは純粋に母の愛を求めた
ハンナとヨナタンは生まれた時から監禁され、外界との交流を遮断されている。
監禁部屋が世界の全てで”パパ”のルールが正しいと教え込まれているからだ。
それは純粋に母との生活を守るために必要なのである。
レナが亡くなりただ単に母の愛を求め続けたと言える。
ハンナの不可解な言動
母親の血液型を嘘をついたように見えたり、スノードームの破片を渡したりと逃げた女性のとどめをさそうとしているのではとミスリードをさせる演出がとてもうまい。
ハンナこそが黒幕で全てをコントロールしているのではないかと推測したが、違っていた。
ただただ母親の愛を求めていただけの子供であった。
純粋無垢無知は罪
タイトルにもあるように、ハンナは汚れなき子といえる。
犯罪意識も無く、純粋無垢に監禁されている世界しか知らず本当に愛してくれていた母の愛を求めていただけなのだ。
しかし、純粋無垢がゆえに人を傷つけているという罪の意識が全くと言っていいほどないのである。
ヨナタンよりもハンナの方が重症
ヨナタンよりもハンナの方が、純粋ゆえに洗脳され幸せな家族を欲しがった。
ずっとパパのルールを守り続け、正しくあれば幸せな家族になれると信じていたのだろう。
監禁部屋でパパの下で生きることが幸せと思い込んでいたともいえる。
ヨナタンの方が施設に送られてきたスノードームを見て壊すという正常な反応を示している。
映画ルームに似ているストーリー展開
映画ルームも監禁され犯人の子供を産んで生活をしていたが、そこから逃げるストーリーだ。
同じテーマでありながら、ルームの方は脱出後の普通の生活になじめない母と子の感動物語である。
一方この汚れなき子は、犯人は一体誰なのかレナに何があったのかというサスペンス全面押しの作品だ。
サスペンス好きにおすすめの一作です。
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