眞人は自分のせいで母が死んだと思っていることについて考察していきます。
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眞人は自分のせいで母が死んだと思っている
眞人はなぜ自分のせいで母が死んだと思っているのか考ていきましょう。
人は、大切な人を失った際、悲しみを処理する作業が必要になります。
喪失体験で起こる感情表現として次の状態があります。
- 思いが叶わぬことでの欲求不満
- 怒り
- 恨みや憎しみ
- 償い
- 自責の念
このように、大切な人との死別を経験することで怒りや自責の念に囚われてしまうことがあります。
特にまだ子どもである眞人にとって、自分のせいと思い込んでしまうことが考えられます。
眞人は自分のせいで死んだという、自分に対する怒りを抱えているね。
母の死を受容していく
眞人は自責の念に駆られ、自分のせいで母が死んでしまったと苦しんでいます。
その感情は死別や大切な何かを失ったときに起こる感情であります。これを処理するために作業が必要になり、大叔父の居る”あの世界”へ行くのです。
ジブリ君たちはどう生きるかで描いているテーマの一つに死の受容があります。
人が死を受容していく段階には5つのプロセスがあると言われています。
上記のような感情を段階的にたどっていきます。時に、前後しながら需要を迎えるのです。
眞人も母を亡くし、気持ちが混乱してしまった状態を整理していく過程を「ジブリ君たちはどう生きるか」で描いています。
眞人の欲求段階
人間には欲求段階があり、下位の欲求を満たすことで上位の欲求を満たしていこうと行動(成長動機)していきます。
心理学者のマズローが考えた、人間の欲求は5つの段階に分類されるという考え。「生理的欲求」「安全と安定の欲求」「所属と愛の欲求」「自尊と承認の欲求」「自己実現の欲求」の5段階に分類される理論。
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眞人は母を失い安全の欲求が脅かされている状態と言えます。☑詳しくはこちら
父が再婚し、更に弟が生まれることでも安全を脅かされています。
しかし、屋敷にいるおばあちゃんたちや周りに支えられ、安全の欲求を満たしていきます。
安全の欲求が満たされると夏子や弟と家族になりたい、愛されたいという所属の欲求を叶えようともがいていくのです。
まとめ:君たちはどう生きるか考察
眞人がなぜ自分のせいで母が死んだと思っているのか考察してみました。
君たちはどういきるかでの大きなテーマとして、死の受容が描かれており、死を乗り越えるというストーリーになっています。
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