【アダルトチルドレンに気が付いたら】毒親解決ブログ:アダルトチルドレンどうしたらいいの

私はどうやらおかしいようだ。気が付くには遅すぎた。慢性的に生きづらさを抱えて青春時代を過ごしいつも生きる意味を探していた。私はなんで産まれてきたのだろう。何のために生きているのだろうか。漠然とした将来の不安にむしばまれながら、必死にときには普通を装ってただそこにいた。

他人の顔色を異常に気にして、ため息をつかれると自分が何かしたのではないか。嫌われてしまったとひどく落ち込む自分を初めて意識したのは前回の職場だ。大きい音も苦手で人込みにも疲れてしまう。最近流行りのHSPだと自分に言い聞かせて気にしないようにやり過ごしていた。

薄々感じる嫌な予感を無視して自分は大丈夫と思い込もうとしていた。おかしいのは親だけで自分はまともだと疑いすらしなかった。おかしい親に育てられた子も同じようにおかしくなるのは、当たり前のことなのに認めることが出来なかったのだ。

ずっと避けてきた傷口を開くときがきてしまった。大切な人と決別の危機を迎え、私はなぜ人間関係が上手くいかないのだろうとひどく落ち込んだ。慢性的に抱えていた生きづらさの訳を探すために自分自身と向き合う必要が出てきたのだ。

自分自身と向き合う時間はとても辛く何日も眠れない夜が続く。あんなにも否定してきたおかしい親と同じように私もおかしいのかもしれない。そう思うだけで吐き気がした。自分がなぜおかいしのかその答えを求め探していたインターネットで「愛着障害」と言う言葉を見つけてしまったのだ。

その答え合わせをすればするほど深い奈落の底へ落ちていく。まともだと思っていた自分はもうどこにもいない。私は傷ついてきたという事実さえも自分自身を再び傷つけた。自分は大丈夫、傷ついてなんかいないと心を守るためについた嘘が崩れ落ちた瞬間だった。

私は私の心が割れる音が聞こえた気がした。パキッとひび割れた音がして、そこからバラバラに砕け散った。まともで普通と思っていた自分が壊れていく。もう二度と元には戻らない。

私にとって家庭は安心できるものではなかったと知ったとき、家にいることができなくなってしまった。どこにも安全と思える場所がない。たった一人で孤独と戦ってきた自分を自覚してしまう。逃げてきた傷だらけの過去の自分が、一気に心に入り込んで助けてくれと叫んでくる。

一人では抱えきれない苦しみを全て打ち明けるしかなかった。親と築くことができなかった安全基地を大切な人と築きなおすことにしたのだ。とはいえ避けてきたこの問題を相手に話すことはとても勇気のいることだった。この人に拒否されたらもう終わり、二度と立ち直ることができないかもしれない。不安になりながらもさらけ出した。

黙って私の話を聞いてくれるこの人に孤独だと認めてもらえたとき、やっと傷ついてきた過去の自分が救われた。いっぱい傷ついてきたんだね。もう頑張らなくてもいいよと自分に初めて言えた日だった。

おかしくないと思っていた自分がアダルトチルドレンと気がついて初めて普通になれた。混乱している家庭の中で生きていくために培われたものが異常であると知り、始めて私は私になることができた。

アダルトチルドレンになって私は本当の私として生きていくことができる。傷ついてきた過去を悔やみ、親を恨んで傷ついていたとしても、私はおかしい自分も認めて愛することでもう一度産まれるのだ。

私の人生はこれからだ。傷ついてきた何十年の過去の自分の頭をなでながら孤独であっても生きていく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました